契約する前にきちんと契約書を確認していますか?
2019.08.30
執筆者 陽なた法律事務所 弁護士 松井竜介
弁護士の松井です。
今回は基本的な話です。皆さん、そもそも契約をしたことがありますか?
一口に契約といっても、
お金を借りる時には金銭消費貸借契約、
店舗を借りる時には賃貸借契約、
人を雇う時には雇用契約など色々な契約をする機会があると思います。
ちなみにスーパーで食料品を買うという行為も売買契約になります。
どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、
契約は基本的には口頭(口約束)で成立します。
なので一部の例外を除いて契約書は必ずしも必要ではありませんが
(例えば、スーパーで飲み物を買うのにわざわざ契約書を作らないですよね)、
あとから、「〇〇と言った」、「〇〇と言ってない」、
「△△と聞いた」、「△△と聞いてない」などということにならないように、
契約書を作っておくことをおすすめします。
このように契約書は、皆さんと取引先との合意内容を証明する証拠になりますし、
契約書の内容を見ることで将来のリスクが予測できます。
(例えば、契約がどんな場合に解除されてしまうか、違約金がいくらかなど)
もし現在何らかの契約書をお持ちであれば、
内容を十分に理解しておくことは当然として、
その契約書自体も失くさないようにしてください。
特に不動産の売買契約では、金額が高額になりますので、
後から言った言わないという争いにならないように、
決めたことは契約書に明記して、契約書も大事に保管しておきましょう。